ミュージシャン華の舞台 ライブハウスに迫る!

ライブハウスに迫る!

ミュージシャンにとって最大の華の舞台となるのはライブハウス。
そこでロック殿堂今月の特集はそのライブハウスに迫ってみた。

ライブハウスは全国各地、個性的な所が多い。
オーディエンス、そして出演バンドを満足させる為に様々なアイディアが
施されていたり、ミュージシャンのバックアップに備えた設備などが多彩である。

そこには音に纏わる努力、パフォーマンスに纏わる努力、オーディエンスが
満足できるよう施された設計、そしてライブハウスの熱い想いが存在する。

今回は東高円寺の老舗、東高円寺ロサンジェルスクラブに協力の下取材を行った。
ライブハウスの全て、裏側、そしてその熱い想いを徹底的に大公開!

ミュージシャン第2の家ともなろうライブハウスの全貌に迫る!!

東高円寺ロサンジェルスクラブ

~高円寺~
もはや東京の住民でなくともこの名前はミュージシャンなら一度は耳にする名前であろう。
そこは言わずと知れたバンドの聖地である。
今回取材を行ったロサンジェルスのオーナーはこの高円寺を‘日本のインド‘と呼ぶ。

この街は古くよりファッション、グルメ、エンターテイメントの
全てが個性的であり皆、自分を素直に表現できる街なのだ。
その為現在でも東京で住みたい街の上位に名前があがる人気の高い街となっている。

もう何でもありの世界、そこには自由が満ち溢れている。
その自由な環境の中に自分達の熱い想いをスクリームし、
バンドがここに居座ったのはうなずける当然の結果なのだ。
いつしか高円寺はバンドの聖地と化し、そこにいくつもの伝説があり、
一体いくつのバンドが世に巣立ったのであろう?

その聖地に老舗とも呼べるロサンジェルスは存在する。
20年以上の歴史を持ち、数え切れないステージ、
バンドの歴史が染み付いたライブハウスである。
そのロサンジェルスが今回【改革】を起こすようだ。
その改革について、現代音楽について、オーナーと店長に話を伺った。


東高円寺の駅前、見るからに下町のこの空間にロサンジェルスはすぐに目に付く。
好立地である事は間違いない。
中へ入ると、そこには驚きの空間が存在した。
キャパシティの公表は100と聞いていたのだがそれは嘘である。
100人入っても余裕の空間があり、ミュージシャンなら誰でも
気に入るライブハウスの作りになっていた。
まず目につくのはオーディエンスがくつろげるようにと設置された巨大な休憩スペース、
VIPスペースとでも呼ぼうか、そんな大型のソファが
設置された空間が何と2つも用意されている。
都内のライブハウスはオーディエンスの居場所がないという事は多い。
周辺ビルの苦情問題もあり、再入場を禁止され居場所がなく
仕方がなく帰路へつくのを早めてしまうオーディエンズも多い。
そんな中この巨大スペースを確保するロサンジェルスは希少な存在だ。

そしてステージ前のフロアより1段高く設置され、手すりまで
設置された段差ありのフロア設計は人気の形だ。
完全平面のフロアだと背の小さい女の子などはステージが
一切見えなくなってしまうからだ。
ロサンジェルスはオーディエンスの居住空間という事にこだわり、
違和感なくフロア設計されたライブハウスなのだ。

そして更に驚かさせるのは巨大なバーカウンター。
もはやこのカウンターはライブハウスの枠を超えている。
言うまでもないがこの巨大カウンターにはバー単体としても
やっていける程のアルコールの種類や量が確保されている。
それもそのはず、ロサンジェルスはお目当てのバンドを見に来た
オーディエンスが楽しむだけではなく、今日はライブを見ながら
飲みたいと言う飛び入りの客にも対応しているからだ。
オーナーの今後はボトルキープなども検討したいと言う姿勢に本気が感じられる。

VIPスペースやフロア設計、更には巨大なバースペースなど
オーディエンスが長くいても決して不満足にならない見事な空間である。

オーディエンスが休憩するVIPスペース|圧巻の巨大バーカウンター

そしてこのロサンジェルスには更に驚くべき設備があった。
何とライブハウス内に3つのスタジオが用意されているのだ!
ライブ中はその1つが楽屋となるが残る2つはスタジオとして稼動している。
このスタジオを使えば本番直前までリハーサルをして
曲をつめたりライブへのテンションのUP作業にも使える。
ミュージシャンにとってこれ程嬉しい設備はないはずだ。

更にはステージ両端には大規模な機材収納スペースまで確保している。
対バンが増え、機材置き場がなく楽屋が機材置き場と化してしまう
東京のライブハウス事情を考えるとこのスペースは実に嬉しい。
このロサンジェルスはオーディエンス側、そして出演バンドに対し
最高の空間を提供する作りになっている。
ここまでの設備を兼ね揃えているロサンジェルスだが、オーナーの話では
今後更に設備リニューアルを行うというから驚きだ。
気軽にライブハウスに足を運んでいたり出演したりしているだけでは分からない
ライブハウス側の考慮と努力がある事を実感させられた。

巨大空間のリハーサルスタジオ|こちらは少し小さめのリハーサルスタジオ

ロサンジェルスのこだわりは設備だけではない。
一番注目視したのはオーナーの考え方だ。

CDが売れなくなり、大手メジャーレーベルさえ経営破たんに近づく今、
音楽じゃメシが食えないと思う若者が増え、夢を見なくなってきている。
そんな時だからこそ底辺のライブハウスががんばるべきだ。
ライブハウスだからできること、ライブハウスだから今しなきゃいけないこと、
オーディエンスとアーティストが最も身近にいる場所だから、
そして『生』であることの素晴らしさを徹底的に語っていた。
その熱い姿勢はまぎれもなく本物だ。

また、フロアリニューアルだけではなく、営業方針もリニューアルを考えている様子。
音楽だけではなくライブハウスはエンターテイメントとしてダンスや
お笑いなども取り入れて更にオーディエンスの楽しみを増やしたいという。
そしてライブを見ながら、ロックを聴きながら一杯という形も忘れているわけではなく、
一人で気軽に足を運べるライブバーのような存在でありたいという。
この考えの裏側には出演バンドさんだけに集客を頼ってはいけない。
ライブハウス自体で集客をサポートしていかなければならないという熱い想いがあった。
失礼な言い方だが現代、商業主義のライブハウスは実際の所多い。
大きなノルマをバンドに抱えさせ、そこから始まるノルマ値引き合戦。
バンドも安さを求めてライブハウスに走ると悪いスパイラルに入ってしまう。
東京という土地では悲しい事にこの現実から逃げられていない。

そんな中、出演バンドとオーディエンスの事を真剣に考え、ライブハウス自体で
集客力を上げようと努力する姿に驚くと同時に嬉しい想いがこみ上げてきた。
こうゆうライブハウスが増えれば、熱い想いを持ったライブハウスが増えれば、
シーン自体がどんどん盛り上がってくるものだと思う。

今後のロサンジェルスの展開に、大きな期待を抱こう。

ステージ&PA&照明

ステージに置かれた機材、スタジオと合わせ機材の数は豊富

こちらはPA卓とスピーカー。これにより会場どこにいても最高のサウンドが楽しめる

ステージは奥行きもあり大きめ。5人バンドでも十分なスペースが確保できる。その為モニターも各所に配備写真はセンターモニター

こちらはライブパフォーマンスをサポートする照明システム

店舗紹介

今回ご協力いただいた東高円寺ロサンジェルスクラブの詳細だ。
ジャンルはオールジャンル。
出演バンドは常に募集中、またホールレンタルもOK!
熱い志に包まれた環境で是非自分だけのライブをしよう!

東高円寺ロサンジェルスクラブ

住所
〒166-0033
東京都杉並区高円寺南1-7-2 東高円寺東コーポB1
地下鉄丸の内線東高円寺駅下車徒歩1分

TEL
03-3314-8887